水戸芸術館現代美術ギャラリーで開催中の「3.11以後の建築」展にあわせ、急遽2本のドキュメンタリー映画上映が実現!
『だれも知らない建築のはなし』は、水戸芸術館の設計を手がけた磯崎新が、当時まだ無名だった安藤忠雄、伊東豊雄を引き連れ参加した伝説の国際建築会議「p3会議」から現代への建築の流れを、著名建築家達へのインタビューを通して浮かび上がらせた作品。『未来をなぞる写真家・畠山直哉』は、先の大震災で故郷の陸前高田が被災し、母と生家を失い、震災後の表現を模索する写真家・畠山直哉に寄り添い、ズームする貴重な映像作品です。
――シネマパンチ
ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展正式出品作品
2015年/カラー/16:9/73分/ドキュメンタリー
監督:石山友美
出演:安藤忠雄、磯崎新、伊東豊雄、レム・コールハースほか
制作:第14回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展日本館制作委員会、P(h)ony Pictures
配給:P(h)ony Pictures、
配給協力・宣伝:プレイタイム
建築家に未来はあるか?
あなたの想像力を刺激する、スリリングで迫力に満ちた建築ドキュメンタリーがここに誕生!
1982年、アメリカ、シャーロッツビル。当時、世界を代表する超一流建築家が一堂に会し、建築の未来を議論する伝説的な国際会議が開かれた。その名は「p3会議」。日本からは磯崎新が2人の無名の若手を伴って参加する。後に世界的な建築家へと成長する安藤忠雄と伊東豊雄であった。そして30年後。建築家たちが初めて当時を振り返る取材に応じる。数々の証言は織りなす日本建築史の舞台裏。それは高度に資本主義化した社会で、何をどう生み出すのかという彼らの夢と挫折の歴史。バブル経済がもたらした功罪や、公共建築のあるべき姿も問い直されていく。
専門知識がなくても、建築家士の掛け合いがスリリングに伝わってくるまるで群像劇のようなドキュメンタリーを完成させた新鋭・石山友美監督はドキュメンタリーとして大建築家たちや神話的エピソードを崇めることは一切せず、今の問題意識から建築家の存在意義を問いかけていく。その切れ味鋭い批評眼は、いまだ体験したことのない高揚感を観る者にもたらすだろう。
2015年/日本/87分
監督・撮影・編集:畠山容平
制作:『未来をなぞる写真家・畠山直哉』製作委員会
配給:CINMACTION豊劇-豊岡劇場-
配給協力・宣伝:プレイタイム
世界的に活躍する写真家・畠山直哉。
その作品はどのように生まれているのか?
これまでの作品と故郷・陸前高田での撮影に2年間密着したドキュメンタリー。
畠山直哉は、石灰石鉱山や炭坑、密集したビルの隙間を流れる川や都市の地下空間など、自然と人間の関係を緻密に構成した作品で知られている。2001年にはヴェネチア・ビエンナーレ日本代表の一人にも選ばれた世界的に活躍する写真家だ。
そんな畠山は、東日本大震災で岩手県・陸前高田市の実家が流され、母を亡くした。それからというもの頻繁に故郷に戻り、変貌する風景を撮影し続けている。本作は畠山のこれまでの仕事に加え、写真家がどう震災と向き合って来たか?その2年間を総括的に追ったドキュメンタリーである。
■日時:2016年1月23日(土)17:00~(16:30開場)
『だれも知らない建築のはなし』上映+石山友美監督トーク
2016年1月31日(日)17:00~(16:30開場)
『未来をなぞる写真家・畠山直哉』
■会場:水戸芸術館現代美術ギャラリーワークショップ室(各回定員50名)
■料金:映画鑑賞券 各回1,200円
映画鑑賞+展覧会割引セット券 1,800円(「3.11以後の建築」展(入場料800円)とのお得なセット券)
※ 展覧会チケットをお持ちでないお客様は、広場2階回廊ワークショップ室前からのご入場になります。開場時間になりましたらエントランスホールより随時スタッフがご案内いたします。会場は映画館のような上映環境ではございませんが、何卒ご理解の上ご鑑賞ください。
■アクセス → ART TOWER MITO 水戸芸術館 - 交通のご案内
■チケット取扱:水戸芸術館エントランスホールチケットカウンター(上映当日のみ販売)
■主催:特定非営利活動法人シネマパンチ、公益財団法人水戸市芸術振興財団
お問い合わせ
<チケットに関して>水戸芸術館 TEL:029-227-8111
<上映内容に関して>NPO法人シネマパンチ TEL:029-253-5783
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